斗賀野越え

佐川町から須崎市に至る途中の峠道である。 
国道昇格前に新道(斗賀野トンネル)が完成しているみたいなので、厳密に言
うと、「国道跡」とはいえないが、その点はご容赦いただきたい。

 佐川側から走ると、斗賀野駅入口を過ぎて土讃線と併走する。「踏切あり」の
標識があれば、その先の踏切が旧道の入口である。新道には踏切がないので、
「踏切あり」の標識は旧道時代の名残であろう。

 1.5車線ののどかな上り坂。沿線には住宅が何軒もあり、整備も完全にされてい
る。ヘアピンカーブがいくつもあるが、道が広いせいかそんなに気にならない。

 しばらく行くと三差路があって、こんな案内標識が立っていた。


 『国』の字は、後で貼り足したもののようである。おそらくもとは「県道須崎
佐川線」だったが、R494昇格後、『国』の字だけ上に貼ったのだろう。どうやら
標識を立てたのは高知県らしい。

 この三差路を右に折れると、同じように1.5車線の走りやすい道が続く。
あっという間に峠を越え、新道の斗賀野トンネルの須崎側出口に出た。


「旧道を往く」表紙